世界の途方もない広さと、自分の途方もないちっぽけさと。 旅をめぐるかつての恋人たちの物語を軸に、知性と感性が星々のようにまたたく小説だ。 この世の真理に触れたときに湧きあがる寂しさにも似た充足と、 9月1日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『永遠の記憶』が獲得した。 第2位は『魔法使いの夜 上』、第3位は『ハヤブサ消防団 森へつづく道』となった。 2位に初登場の『魔法使いの 本書『パシヨン』(川越宗一・著)は、キリシタン大名小西行長の孫・マンショ彦七を主人公とした最初の長篇歴史小説である。 作品の軸となる人物は二人。 一人は今記した小西彦七。 キリシタン物といえば受難が